名曲ガイド#15 ハミルトン、ジョー・フランク&レイノルズ『恋のかけひき』

恋のかけひき hamilton, joe frank & reynolds

Hamilton, Joe Frank & Reynolds『Don’t Pull Your Love』

70年代洋楽ロックの名曲ガイド。今回は良質なポップ・ロックを数多く生み出したダンヒル・レコードからリリースされた「恋のかけひき」です。

ダンヒルから生まれたヒットソング

Hamilton, Joe Frank & Reynolds『Don't Pull Your Love』

リリース:1971年
収録アルバム:ハミルトン、ジョー・フランク&レイノルズ(Hamilton, Joe Frank & Reynolds)

【クレジット】
作詞作曲:デニス・ランバート (Dennis Lambert)、ブライアン・ポッター (Brian Potter)
プロデューサー:スティーヴ・バリ (Steve Barri)
エンジニア:フィリップ・ケイ (Phil Kaye)
アシスタント・エンジニア:ロジャー・ニコルズ (Roger Nichols)

【パーソネル】
ダン・ハミルトン (Dan Hamilton): リードボーカル / ギター
ジョー・フランク・カロロ (Joe Frank Carollo): ベース / バッキングボーカル
トミー・レイノルズ (Tommy Reynolds): パーカッション / バッキングボーカル

【シングル・チャート】
Billboard Hot 100:最高4位
Billboard Adult Contemporary : 最高4位

中学のときにラジオで聴いたこの曲が気に入ってシングルレコードを買ったのが、ハミルトン、ジョー・フランク&レイノルズの「恋のかけひき」です。ややこしいバンド名を覚えるのもそれほど苦にならず、何と言っても惹きつけられたのはオープニングの豪快なホーンと、男らしくてカッコいいボーカルでした。

インパクトのあるホーンを手掛けたのはアレンジャーのジミー・ハスケルで、この人はサイモンとガーファンクルの「明日に架ける橋」でグラミー賞の編曲賞を受賞しています。男らしい豪快なボーカルはシングルジャケットの真ん中に写っているダン・ハミルトンで、見た目も名前もなんだか男らしいです。

当時はラジオから聞こえてくる洋楽に興味が出てきた頃で、気に入った曲があればレコード店へ行って少ない小遣いの中からシングルを買うのが楽しみのひとつでした。英語で歌っていればカッコいいという単純なところもあったのですが、テレビで見る歌謡番組だけでなくラジオの向こうに広がる世界にもワクワクしていた頃です。

この頃のヒット曲はラジオで流すのにちょうど良い長さのものが殆どで、「恋のかけひき」も2分43秒とコンパクトにまとめています。制作陣も約3分の長さで如何にリスナーの心を掴むかということに全力を注いでいて、そのためにはキャッチーなイントロも重要でした。この曲はまさにツカミでリスナーを惹きつけて最後まで突っ走っています。

発売元のダンヒルはママス&パパスの「夢のカリフォルニア」やフィフス・ディメンションの「輝く星座〜レット・ザ・サンシャイン・イン」、ステッペンウルフの「ワイルドでいこう!」など多くのヒット曲を生み出したレーベルで、優秀なアレンジャーやエンジニア、レッキング・クルーと呼ばれる腕利きのセッション・ミュージシャンたちを抱えていました。

いわば良質なポップスやロックの製造工場のようなところで、中学生の頃たまたまラジオで耳にして気に入ってしまった「恋のかけひき」もその中の1曲だったというわけです。ラジオですから音質は二の次で、それでも楽しかった洋楽との出会いは今でも良い思い出です。

※Spotifyプレイヤーの再生ボタンを押すと試聴できます(ログインしていない場合は30秒のプレビューとなります)。音量はお使いの端末で調整してください


▼「恋のかけひき」歌詞/ギターコード付き 弾き語り用動画

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