名曲ガイド#16 ボブ・ディラン『ハリケーン』

ボブ・ディラン『ハリケーン』 bob dylan

Bob Dylan『Hurricane』

洋楽ロック黄金時代の名曲を紹介する『70年代洋楽ロック 名曲ガイド -Rock Classics Review-』。今回はボブ・ディランの「ハリケーン」です。

映画『ザ・ハリケーン』とロックなプロテスト・ソング

bob dylan 1975 live
Bob Dylan『Desire』
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リリース:1975年
収録アルバム:欲望(Desire)

【クレジット】
作詞作曲:ボブ・ディラン (Bob Dylan)、ジャック・レヴィ (Jacques Levy)
プロデューサー:ドン・デヴィート (Don DeVito)
エンジニア:ドン・ミーハン (Don Meehan)
セカンド・エンジニア:ルー・ワックスマン (Lou Waxman)

【パーソネル】
ボブ・ディラン (Bob Dylan) ボーカル、リズムギター
スカーレット・リベラ (Scarlet Rivera) バイオリン
ロビー・ストーナー (Robby Stoner) ベース
ハワード・ワイエス (Howard Wyeth) ドラムス
スティーヴン・ソールズ (Steven Soles) リズムギター
エミルー・ハリス (Emmylou Harris) バック・ボーカル
ルーニー・ブレイクリー (Ronee Blakley) バック・ボーカル
ヴィニー・ベル (Vinnie Bell) 12弦ギター

【シングル・チャート】
Billboard Hot 100:33位
UK Singles Chart : 43位

学生の頃にラジオでたまたま聞いて気に入ったのが「コーヒーもう一杯 – One More Cup of Coffee (Valley Below)」という曲で、収録アルバム『欲望』を聴いたのは社会人になってからでした。その中で一番のお気に入りになったのが今回紹介するロックな「ハリケーン」です。なぜこの曲がロックなのかというと、ボブ・ディランが怒りを込めて書いたからでした。

アコースティック・ギターのストロークで始まるこの曲は8分を超える長さなのですが、ボブ・ディランのボーカルがカッコいいのと、「コーヒーもう一杯」と同じくスカーレット・リベラの悲しげなバイオリンが強烈に印象に残ります。テンポが速いのでちょっと攻撃的にも感じられるのは、この曲が生まれた背景もあるからでしょう。

当時はカッコいいなと思っただけで冤罪事件を歌っていたのだとは知りませんでしたが、後年デンゼル・ワシントンがボクサーのルービン・“ハリケーン”・カーターを演じた映画『ザ・ハリケーン』で流れるこの曲を聴いて、ロックだなと思った激しさは怒りから生まれていたんだと納得しました。この曲はアルバムが発売された75年から76年にかけて行われた伝説のライブツアー、ローリング・サンダー・レヴューでも演奏されています。

このツアーで彼は顔を白塗りにして歌うという衝撃的な姿を見せましたが、歌う詩人はひとつの枠に収まることなく表現を続けてきました。まさか2016年にノーベル文学賞を受賞するとは思いませんでしたが、当の本人が知らん顔をしていたのもまたいいなと思います。

※Spotifyプレイヤーの再生ボタンを押すと試聴できます(ログインしていない場合は30秒のプレビューとなります)。音量はお使いの端末で調整してください


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