Karla Bonoff『Trouble Again』
洋楽ロックの黄金時代に生まれた名曲の中から、渋めの曲を選んで紹介します。第2回は爽やかだけどちょっと切ない、カーラ・ボノフの「Trouble Again(涙に染めて)」です。
ウェストコーストもう一人の歌姫

リリース:1979年
収録アルバム:ささやく夜(Restless Nights)
【クレジット】
作詞作曲: カーラ・ボノフ&ケニー・エドワーズ
プロデューサー:ケニー・エドワーズ
レコーディング・エンジニア:グレッグ・ラダニ(Greg Ladanyi)録音及びミキシング、ジム・ニパー(Jim Nipar)録音
アシスタント・エンジニア:アーニー・シースリー(Ernie Sheesley)
【パーソネル】
カーラ・ボノフ(Karla Bonoff):ボーカル、アコースティックギター
アンドリュー・ゴールド(Andrew Gold)ギター
ダニー・コーチマー(Danny Kortchmar)ギター
リーランド・スカラー(Leland Sklar):ベース
ラス・カンケル(Leland Sklar):ドラムス
ガース・ハドソン(Garth Hudson)エレクトリック・ピアノ
ドン・グロルニック(ピアノ)
ウェンディ・ウォルドマン(Wendy Waldman):バッキング・ボーカル
ブロック・ウォルシュ(Brock Walsh):バッキング・ボーカル
【シングル・チャート】
全米ビルボード・ホット100(Billboard Hot 100): 最高58位
Billboard Adult Contemporary: 最高16位
素敵なジャケット写真が記憶に残る『ささやく夜』からシングル・カットされた「涙に染めて」。少しウェットな日本盤のタイトルは、“また恋のトラブルに巻き込まれてしまう”という曲の内容とカーラ・ボノフのちょっと切ないボーカルの雰囲気から考えたのでしょうね。
イントロと間奏の印象的なギターは当時リンダ・ロンシュタットのバックバンドにいたアンドリュー・ゴールド。彼とこの曲をプロデュースしたケニー・エドワーズはカーラ・ボノフと共にブリンドル(Bryndle)というバンドを組んでいた人で、バックコーラスはウェンディ・ウォルドマンを加えた元ブリンドルのメンバー3人が担当しています。
アルバム『ささやく夜』にはバックコーラスにドン・ヘンリーやJ.D.サウザー、ジェームス・テイラー、ギターにワディ・ワクテル、ドラムにラス・カンケルなどの豪華メンバーが参加していて、西海岸の一流ミュージシャンたちが彼女をバックアップしていたことが分かります。
カーラ・ボノフの名前が知られるようになったのは、リンダ・ロンシュタットの1976年の名盤『風にさらわれた恋(Hasten Down the Wind)』に「Lose Again」など彼女の曲が3曲採用されてからです。79年に「涙に染めて」がヒットしたことでカーラ・ボノフはシンガー・ソングライターとしても評価されることになり、リンダ・ロンシュタットと共にウェストコーストの歌姫として日本でも人気が出たのです。
カーラ・ボノフの才能を見出したリンダは、その後「涙に染めて」を自らのアルバム『クライ・ライク・ア・レインストーム(Cry Like a Rainstorm, Howl Like the Wind)』でカバーしています。背景にLAのミュージシャンたちの絆が感じられるこの曲は、ウェストコースト・ロックを代表する名曲のひとつとなりました。
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