Wings『Silly Love Songs』
洋楽ロックの名曲ガイド第3回は、ベースラインがカッコいいポール・マッカートニー&ウイングスの「Silly Love Songs(心のラブソング)」です。
天才ポール・マッカートニーのアンサーソング

Wings At The Speed Of Sound
リリース:1976年
収録アルバム:スピード・オブ・サウンド(Wings at the Speed of Sound)
【クレジット】
作詞作曲:ポール・マッカートニー(Paul McCartney)
プロデューサー:ポール・マッカートニー(Paul McCartney)
レコーディング・エンジニア:ピーター・ヘンダーソン (Peter Henderson)、トニー・クラーク (Tony Clark)
【パーソネル】
ポール・マッカートニー (Paul McCartney):リード・ボーカル、ベース
リンダ・マッカートニー (Linda McCartney):バッキング・ボーカル、キーボード
デニー・レイン (Denny Laine):バッキング・ボーカル、ピアノ
ジミー・マカロック (Jimmy McCulloch):ギター
ジョー・イングリッシュ (Joe English):ドラムス
【シングル・チャート】
ビルボード(Billboard Hot 100): 1位(1976年の年間チャートでも1位を獲得)
全英シングルチャート(UK Singles Chart): 2位
ポール・マッカートニーのベースが素晴らしい「心のラヴ・ソング(Silly Love Songs)」は、大ヒットした前作『バンド・オン・ザ・ラン』に続くアルバム『スピード・オブ・サウンド』に収録された最高にカッコいいポップなラブソングです。
ウイングスの黄金時代にリリースされたこの曲のハイライトは、何と言ってもポール・マッカートニーのベースライン。シングル盤では省略されている工場の機械のような音はポールの遊び心が感じられる演出で、ファクトリー(スタジオ)から生み出される音楽がこれから始まるというワクワク感を裏切らないのがイントロのベースです。
当時ポールが使用していたのはリッケンバッカーの4001で、硬めの音がはっきりと響く特性がピックで弾くことによって更に際立っています。メロディアスなベースラインがより印象的に聴こえるというわけですね。レコーディングの際もベースの音を大きくするように注文を出していたそうで、最も目立つ位置にミックスされています。
出だしから同じ音が続くボーカルは更にベースラインを際立たせ、サビの前から始まるホーンとストリングスの使い方も効果的です。素人同然の状態でバンドに加わることになったリンダのコーラスもいいですね。ポールにしてみれば私生活のパートナーがバンドでも支えてくれることになった安心感もあったでしょうが、大規模なツアーでリンダにかかるプレッシャーは相当なものだっただろうと思います。
ビートルズの解散後、常にヒット曲を書くことを求められていたポールに対して“中身のない、くだらないラブソング(Silly Love Songs)ばかり書いている”という批判があったそうですが、そんな批判を跳ね返すアンサーソングが、この「心のラヴ・ソング(Silly Love Songs)」でした。ベースはもちろん楽器はなんでもこなし、シンガー・ソングライターとしても超一流の天才ポール・マッカートニーがウインクしている様子が目に浮かぶようで痛快です。
※Spotifyプレイヤーの再生ボタンを押すと試聴できます(ログインしていない場合は30秒のプレビューとなります)。音量はお使いの端末で調整してください。
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