The Beatles『Two of Us』
70年代洋楽ロックの名曲ガイド、今回は70年に解散したビートルズのアルバム『レット・イット・ビー』のA面1曲目を飾る「トゥ・オブ・アス」です。
崩壊寸前のバンドが残したアコースティックな名曲

リリース:1970年
収録アルバム:レット・イット・ビー (Let It Be)
【クレジット】
作詞作曲:レノン=マッカートニー (Lennon=McCartney)
※ポール・マッカートニーの曲です
プロデューサー:フィル・スペクター(Phil Spector)
レコーディング・エンジニア:グリン・ジョンズ(Glyn Johns)、アラン・パーソンズ(Alan Parsons)
【パーソネル】
ポール・マッカートニー (Paul McCartney):リードボーカル、アコースティック・ギター
ジョン・レノン (John Lennon):ボーカル、アコースティック・ギター
ジョージ・ハリスン (George Harrison):エレキ・ギター(ベースラインを担当)
リンゴ・スター (Ringo Starr):ドラムス
【シングル・チャート】
※シングル・カットなし
アルバムは全英・全米共に1位を獲得
アコースティック・ギターが気持ちの良い「トゥ・オブ・アス」で始まる『レット・イット・ビー』は、ジョンの「アクロス・ザ・ユニバース」やポールの「レット・イット・ビー」、ラストの「ゲット・バック」と名曲揃いですが、4人の姿がセパレートされたジャケットからはどことなく寂しい雰囲気も感じてしまいます。
当時は知りませんでしたが、前作『ホワイト・アルバム』ではメンバーがそれぞれ別にレコーディングするなど、バンドには亀裂が入りはじめていました。そんなビートルズの結束をもう一度深めようとポールの主導で始まったのがゲット・バック・セッションで、そこから生まれたアルバムが『レット・イット・ビー』、その冒頭を飾るのがアコースティックな「トゥ・オブ・アス」です。
最初にこの曲を聴いたときは、イントロのギターだけでもう好きになってしまいました。右のスピーカーから聴こえるのはイントロのフレーズを弾くポールのギター、左はストロークを担当するジョンのギターで、どちらもマーティンのD-28です。ジョージはルーフトップ・コンサートでも使ったローズウッドのテレキャスターで温かい音のベースラインを弾いています。
4人が集まっていい曲は生まれたものの、結局ゲット・バック・セッションにかけたポールの思いは空回りして、ビートルズは70年4月に解散してしまいます。『ホワイト・アルバム』ではリンゴが一時脱退、『レット・イット・ビー』ではジョージが一時脱退とバンド内の人間関係は最悪でしたが、それでも『アビー・ロード』に至る解散前に残したアルバム3枚はいずれも名盤で、こういうところがさすがにビートルズですね。
※Spotifyプレイヤーの再生ボタンを押すと試聴できます(ログインしていない場合は30秒のプレビューとなります)。音量はお使いの端末で調整してください。
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